おたすけの てだすけ ▽

アニポケが大好きな男のポケモンブログ

なぜシンジ戦はアニポケ史上最高のバトルと言われているのか?

f:id:otsk_poke:20200723212558j:image

決着ライバルバトル!サトシ対シンジ!!

脚本家:冨岡淳広

作画監督:岩根雅明

絵コンテ:古賀一臣

演出:浅田裕二

 

 

アニポケ史上一番の神バトルと名高いシンジ戦

f:id:otsk_poke:20200805063103j:image

アニポケファンもアニポケをちょこっと見ない一般層からも高い評価を受けているシンジ戦。

最近放送されたサン&ムーンのククイ戦やXY&Zのショータ戦などアニポケの歴史の中でもトップレベルに面白いバトルが出ると、ことある事にシンジ戦と比較される節がある。

10年経った今でも引き合いに出されるぐらいには根強い人気を誇っている試合なのだ。

 

昨日でシンジ戦が始まってから10周年経ったので今回はシンジ戦の面白い所を簡単に綴っていこうと思う。

 

試合の序盤 〜 カウンターシールド 〜

f:id:otsk_poke:20200805063126j:image

ダイヤモンド・パールのサトシの戦法として有名なのがこのカウンターシールドである。

そもそもこのカウンターシールドはヨスガジムのジムリーダーであるメリッサのフワライドのさいみんじゅつ対策として生まれた技だ。

 

 

f:id:otsk_poke:20200805201548j:image

そしてどこから着想を得たかと言うとポケモンコンテストカンナギ大会のヒカリのコンテストバトルから。ヒカリのコンテストバトルを見てメリッサさん対策のアイデアを思い付いたと言っていたが、サトシとヒカリは他のシリーズのヒロインと違いお互い影響を与え続けている証でもある。

ポケモンの技を食べて強化する、氷のアクアジェットなのでサトシがヒカリに影響され、ヒカリがサトシに影響された結果生まれた戦法で、カウンターシールドもサトシとヒカリ、タケシの旅の中で培ってきた経験で生まれてきたものの一つだ。

 

サトシとシンジ、それぞれの強さ

f:id:otsk_poke:20200805195215j:image

そしてそんなカウンターシールドをサトシではなくシンジが使ってきたという驚き。

お互いを認め合えず違う道を歩んで来た二人だがサトシの強さをシンジが認めたというシーンでもある。

 

f:id:otsk_poke:20200805200756j:image

「オレ、あれからアイツの強さは何だろうって考えたんだ」「で、分かったのか?」「アイツは今までの経験全部を自分のパワーに変えてる」「そんなの当たり前じゃん」「その当たり前が難しいんだよ」「でもさ、経験がパワーになるんだったらサトシだって同じだろ?」「そうだ、同じなんだ。同じだからこそシンジの強さを考えているうちにじゃあ俺の強さは?って思ったんだ」 #186話 ライバル決戦! サトシ対シンジ!! (サトシ・ジュン・タケシ)

サトシの強さ、シンジの強さは互いに違う方向を進んでおり今までお互いにバトルスタイルや育成方針などを否定してきて旅をしてきた。

だけどシンジは目標にしていたジンダイをサトシが倒した事実を知り、一方でサトシはエイチ湖のフルバトルでシンジに完敗する。これをキッカケに二人の考え方は大きく変わっていく。

そしてシンジがサトシ達の戦法であるカウンターシールドを真似るというのはシンジからサトシの強さに歩み寄ってきたとも言える。

勿論シンジからすれば有用な戦法だから真似ただけだと思うがそれでもサトシ達の考えた戦法を真似るというのは大きな出来事なのは間違いない。

 

f:id:otsk_poke:20200805200807j:image

「アイツが嫌いだった。アイツは兄貴と同じだったからな。仲間、信じる、兄貴もよくそう言ってた」 #186話 ライバル決戦! サトシ対シンジ!! 

シンジがサトシを嫌っていたのはレイジさんに似ていたからで、そもそもジンダイを目標にしたのも優秀なトレーナーであるレイジがジンダイに負けた後育て屋となり腑抜けたように見えたからだ。

そんな兄に成し得なかったことをやりたいという思いがあり、そんなレイジとサトシを重ねていたのかもしれない。

 

シンジならではの強さ

f:id:otsk_poke:20200805202343j:image

ボスゴドラゴウカザルで倒し、トリトドンブイゼルで勢い付くサトシ。

だけどシンジはその二体はサトシのポケモンを様子見するためのポケモン、いわば捨て駒である。

それを事実に二匹を先に倒したのはサトシだがシンジが二匹しか見せてないのにサトシはピカチュウゴウカザルブイゼルムクホークの四体がバレておりその結果サトシがエイチ湖のメンバーで来ていることが割れてしまった。

その後は鬼強いドラピオンブイゼルムクホークドダイトスを撃破。

この捨て駒戦法はポケモンの気持ちを重んじるサトシには出来ない戦法であり、勝ちに徹底したシンジだからこそ出来たこと。

今までのサトシならこのやり方を頭ごなしに否定してきただろうけど、今の彼はこういう戦い方もあるということを知っている。

 

 

試合の中盤 〜 グライオンの成長 〜

f:id:otsk_poke:20200805204413j:image

シンジ戦で中盤戦で熱いバトルといえばグライオンvsドラピオン

意図も簡単にサトシのポケモンを三タテする強敵とエアバトルマスターの元で修行し強くなったグライオンのバトルは必見!

まずミサイルばりを避けて攻撃を当てるグライオンがものすごくかっこいい!しかもめっちゃ動く!

 

グライオンギガインパクト

f:id:otsk_poke:20200805204456j:image

ドラピオンは360度首が回るため死角は無く、ドラピオンロッククライムを真正面から受け止めて持ち上げるパワー、そして相手を確実に捕まえる腕と尾。

接近戦を仕掛ければすぐに捕まりドラピオンの餌食になってしまう。

だがグライオンにはシンジも知らない強みがある。

f:id:otsk_poke:20200805203908j:image

それはグライオンにはギガインパクトを放った後その反動で上空に逃げて、ギガインパクトの反動の隙を消す方法があるという事だ。

 

あの弱虫だったグライオンがこの強敵ドラピオンを倒すほど強くなったという展開は胸熱。

ミツゾーさんに預けて強くなってリーグで帰ってくる展開はかつてのリザードンを彷彿とさせる。

 

二度目は通用させない

f:id:otsk_poke:20200805210255j:image

シンジ最後の一匹はエレキブル、対してサトシはゴウカザルピカチュウグライオンを残している。

疲れが残っているので交代しようとしたサトシだがグライオンのやる気を買い続投する。

グライオンは地面タイプなので電気技は通じずエレキブルにはだいぶ有利なポケモンだ。

ギガインパクトで決めにかかるサトシだったが、今度はしっかり防御した上で逃げられる前に尻尾でグライオンを確保。

空いた諸手でグライオンを攻撃してダウンさせた。

 

さっき見た戦法を即座に対策する辺りさすがシンジとしか言い様がない。

 

試合の終盤 〜 ゴウカザルの覚醒 〜

f:id:otsk_poke:20200805215559j:image

ゴウカザルvsエレキブルはBGMの勢いも相俟ってめちゃくちゃ熱い!

だけど勢いだけの面白さじゃない。ちゃんとエレキブルゴウカザルのバトルの裏にはサトシとシンジのストーリーも背景描写に含まれているのがまたイイんだわ。

 

ピカチュウvsエレキブル!!

f:id:otsk_poke:20200805211127j:image

グライオンに続くはピカチュウエレキブルのバトル!

でんきエンジンがあるので電気技が効かないエレキブルピカチュウは相性最悪!

シンジは地面に向かって雷を使いフィールドを破壊。

地面を礫にしてピカチュウに飛ばすがサトシはそれを読んでいたのででんこうせっかで躱す。

このシーンはゴウカザルvsテッカニンの時にあなをほる+フレアドライブでどくびしを焼いたサトシの戦法をシンジなりに真似たもの。

シンジなりにサトシの強さをどんどん吸収しているように見える。

 

f:id:otsk_poke:20200805211124j:image

そしてアイアンテールとかみなりパンチがぶつかり合うがエレキブルにやや押し負けるピカチュウ

そこでシンジは初めてサトシとバトルした時のことを思い出すと語る。

あの時もエレキッドピカチュウのバトルでアイアンテールとかみなりパンチがぶつかり合っていた。

「気が付いているか?ピカチュウは背中を向けている状態だがエレキッドはまだ左手が使える!かみなりパンチ!!」#3話 ライバルバトル!三対三!!

だがこの時はピカチュウが上を取っていたので連続アイアンテールでかみなりパンチを阻止。

しかし今は状況が違ってエレキブルが上を取っている側。かわらわりを直撃させてエレキブルピカチュウの撃破に成功。

 

サトシならではの強さ

f:id:otsk_poke:20200805212701j:image

そして最後の一匹はゴウカザル、サトシのゴウカザルとシンジのエレキブルは互角のバトルを繰り広げる。

 

 

f:id:otsk_poke:20200805213910j:image

「今まで何度もサトシとシンジのバトルを見てきたけどこのバトルは何か違う」「やっと二人が同じ場所に立ってバトルしてるってことかもしれないな」「同じ場所?」「前にレイジさんが言っていた二人は表裏一体。表と裏の関係だ。目指すものが同じでも違う道を歩いてきた二人はやっとお互いを認め合い正面からぶつかり合って二人ともきっとそれを分かってると思うんだ」 #188 決着ライバルバトル!サトシ対シンジ! (ヒカリ・タケシ)

これまでのバトルで幾度となくぶつかった二人がリーグで互いの強さを証明するだけではなく相手の強さも理解してそれを自分に吸収する。特にシンジはサトシの戦法を積極的且つ有効的に使ってきた。

ならばシンジ戦の前に言っていたサトシの強さとは何だろうか。

彼ならではの奇抜な発想もサトシならではの強さだけど、やはり一番の強みはサトシは自分のポケモンを信じていてポケモンもまたサトシの信頼に応える所にあると思う。

 

f:id:otsk_poke:20200805213352j:image

激しい戦いの末、ゴウカザルピカチュウグライオン同様に尻尾に捕まり戦闘不能へ…

だがそんな時、エレキブルとシンジがゴウカザルを奮い立たせようと挑発する。

ただ挑発しただけなのか、それともゴウカザルに期待をしていたのか別の意図があったのかは分からなかったがゴウカザルも負けられないとそこで猛火を覚醒させたのだ。


f:id:otsk_poke:20200805222542j:image

この時、サトシは「来たか!」と猛火を来ることを分かっていたかのような台詞を吐いていて、つまりは猛火を発動させることを狙っていたと言える。

しかし、サトシの性格上ポケモンにダメージを与えて猛火の発動を狙うようなことはしない。実際にシンジも無理やり猛火を狙おうとしていたがサトシはそのやり方を否定していた。

だけどシンジに勝つためには猛火の発動は必須だと感じたサトシはゴウカザルを追い込み、ただそれはゴウカザルを痛めつけている訳では無い。ゴウカザルなら攻撃を耐えてくれるとサトシは信じていて、サトシもゴウカザルもお互いシンジに勝つためにやっていること。

そしてそんなゴウカザルもサトシの信頼に応える為に立ち上がり猛火を発動させたのだ。

だから最後のゴウカザルの立ち上がり猛火を発動させるシーンはサトシがシンジの強さに歩み寄るシーンでもありサトシの強さの表れでもある。

 

f:id:otsk_poke:20200805222620j:image

猛火を発動したゴウカザルのパワーは圧倒的でエレキブルも頑張って応戦するも最後はフレアドライブエレキブルを撃破。

やはりタイプ:ワイルドのBGMと岩根さんの描くスピード感は熱い!脚本、演出、作画方面諸々完璧な回でした!!

タケシも「とうとう勝ったな…!」とサトシの勝利に喜んでいて、最後まで言えなかったがシンジもゴウカザルに対して「強くなったな」と言おうとしていた。

 

f:id:otsk_poke:20200805222632p:image

本来ならばシンジの手持ちだったはずのゴウカザルだがヒコザルの時に捨てられ強くなってシンジと戦うこととなった試合だが、激アツポイントは最後の決着シーンでゴウカザルがシンジ側にいること。なるほど、これがエモいということか……

 

f:id:otsk_poke:20200805223040j:image

ゴウカザルとサトシはシンジに勝てて喜び抱き合い、シンジはいいバトルだったと負けたエレキブルをボールへと戻す。

今まで負けたポケモンに対しては舌打ちなり使えないなと辛辣な言葉を吐いていたシンジが負けたエレキブルを褒めたというのは彼なりに変わったと言えるシーンだ。

この爽やかな表情がマジでたまらん。シンジ、お前そんな顔も出来たんだな…………俺もそんな顔できるで。ふふふ

 

バトルスタイル 〜 価値観の違う二人 〜

f:id:otsk_poke:20200805063509j:image

シンジはポケモンリーグから出てジンダイに再挑戦をしようとする。そんなシンジを追い掛けるサトシ。

そんなサトシにシンジは「ゴウカザル、強くなったな」と伝える。

しかもここのBGMも小さきものなのがホントのホントにいいBGMすぎて…………😭😭😭😭

 

 

f:id:otsk_poke:20200805223034j:image

「全ての命は別の命と出会い何かを生み出す。今日のバトルを見て二人の間に確かに何かを見て取れた。それは絆」「サトシとシンジ、最初にいがみ合ってた二人が共に成長し認め合いそして絆が生まれた。そんな二人の今日のバトル最高だった」 #188 決着ライバルバトル!サトシ対シンジ!! (シロナ・タケシ)

全ての命は別の命と出会い何かを生み出す。シンオウ時空伝説の一説でありシロナがこのセリフでサトシとシンジの二人を形容していた。

氷のアクアジェットやカウンターシールドはサトシとヒカリが出会って生まれたもので、準決勝の二人の戦い方もサトシとシンジが出会ったからこそ生まれた戦い方。

このバトルはサトシとシンジだけではなくサトシのシンオウ地方での経験が詰め込まれたバトルであり、ゴウカザルvsエレキブル以外にも見どころたっぷりのバトルだった。

タケシの口からも「今日のバトルは最高だった」と一個人の感想が出るところがハチャメチャ好き。タケシがいい試合だったなんて言うことがあっても最高だったなんて感想が出る辺り彼もやはり元ジムリーダーなんて思わせる。ポケモンバトルが好きなんだな。

 

ポケモンを信頼して戦うサトシと戦法のためなら時としてポケモン捨て駒にしてでも勝ちを取るシンジ。バトルスタイルだけではなく育成方針もかなり違う。

この二人のバトルスタイルや育成方針はどちらも間違いではない。それぞれのバトルスタイルがあるだけ。

ゴウカザルの猛火覚醒もこれはシンジのバトルスタイルでは出来なかったことで、サトシの信頼があったからこそ猛火を覚醒させられたと思える。つまりゴウカザルには愛情とかそういうのが必要で猛火のトリガーなのではなかったかという俺個人の考えです。

 

三話も使っているのにだれることなく見どころたっぷりでしかも今までの経験を詰め込んだ深いバトル、そして感情を揺さぶられるような感動要素もあるところがこのシンジ戦の人気たる所以なのかもしれない。